好きな作家その1 - 鈴木光司
日記に書くネタがないときに俺が日頃読んでいる作家さん達をこれから偉そうに紹介してみようと思う。
で、第一弾は鈴木光司。なぜかというと単に最近、「エール」というのを読んだから。まあ、俺がこんなに小説を読むようになったきっかけとなった作品を書いたうちのひとりであることには間違いないので、第一弾としても適任ということにしておこう。
「エール」は、「著者初の本格恋愛小説」と書いてあるが、基本的にはいつもの路線と変わりないように思われた。ラストのアレをどう受け取るかにもよると思うけど、アレもいつものメッセージと同じだと思う。あんまり面白くなかったというのが正直な感想だけど、、、
鈴木光司はリング三部作(リング・らせん・ループ)の影響でホラー作家と思われがちだが、全然違うと思う。そもそもリングは全然ホラーではない。エンターテインメント小説とかの区分の方が近い、そういわれるのは好きではないみたいだが。らせん、ループは SF だと思う(ちなにみ、らせん、ループはリングのよりおもしろくないと言う人が多いけど、俺は逆にらせんとかループの方が好きなんですけど。理系の人にはお薦めだと思うけどな〜。リングを書いた時点で全く続編を考えていなかったにしては、らせんの始めのどんでん返しとかは凄いと思うし)。
鈴木光司を読み解くキーワードは、人間の意志の力、闘い、海(水)、筋肉、バイク、そして「人生とは生きるに値するものだ」というメッセージだ。少々クサいとか思われるかもしれないけど、作品を読むと強いエネルギーを感じられると思う。ホラー小説家だと思って敬遠してる人達には是非読んで欲しいと思う。
で、俺のお薦めは「楽園」。「楽園」は、これから世に出て行く人(鈴木光司自身のデビュー作)の強烈なエネルギーを感じさせる一冊だと思う。
シーズ・ザ・デイも十分面白かったんだが、やはりリング3部作級の小説を期待して、「エール」を送ってみよう。
3 Comments:
楽園ってどういう内容でしたっけ?もう忘れてしまった・・・。
冒頭の部分がちょっとつまらないけど、少しネタばれすると、大昔アジアで別れ別れになったふたりの子孫が、中世の南洋の島と、現代のアメリカで出会う話だよ。
ああー。思い出した。
いい話でしたね。確かに。
最近小説読んでないなー。
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